南会津釣行(舘岩川C&R区間&支流)
かれこれ十数年前頃に比較的多く釣りに行った地域ですが、近年、遠路はるばる出掛けても以前ほど釣れなくなったため、最近は数年に一度程度釣りに行く程度になってしまいました。その後、C&R区間も設定され、近くにフライフィッシャーがオーナーのペンションもできたため釣り人が増えたのでしょう。
(1)舘岩川本流C&R区間
朝7:30頃到着、気温は11℃とまだ低い時間帯です。
支流は山の影になって、まだ活性も低いだろうと判断し、国道沿いの本流筋に入りました。一昨年の9月中旬にイブニングで28cmのヤマメを釣った区間に入りました。
チビヤマメがフライに良く反応しますがが、なかなかそれ以上のサイズが出ません。ようやく22cmのヤマメが釣れましたが、後が続かず。約2時間で川から上がり、夕刻に期待します。
22cmと小振りですが、立派な顔つきのヤマメでした。
これでとりあえずボウズは回避です・・・。
(2)舘岩川支流ーその1
支流に入り上流を目指します。
舗装路を抜け、ダートの林道をグングン進みますが、途中2台釣りと思われる車(関東ナンバー)が駐車していました。
(A)支流の沢
かなり上流の沢に入り様子を見ました。木々が覆いかぶさり、竿を振れる場所も限られていました。魚の反応は全くなく約15分で見切りをつけました。
(B)堰堤下区間から
林道を下流方面に引き返して、最初の車の止まっている場所の更に下流から川に下りてみました。斜面を降りると堰堤の約30m位下流に出ました。
堰堤下のプールは魚の出そうな出そうな気配がムンムンしています。キャストするといきなり中物(推定23~24cm)のイワナが出ました。
更に左岸の岩盤の際にフライを流すと・・・出ました!引きの強さから大物が予感がしました。何とかバラさずにランディングに持ち込みました。サイズは29cm。この一匹で私の心は満たされてしまいました。
結局、この堰堤下だけで計5匹のイワナをキャッチできました。
(C)堰堤上の区間
気を良くして堰堤の上流を釣り上がりました。この先2つ目の堰堤まで遡行しましたが、推定23cm程度のイワナ2匹のみに終わりました。
(3)「裁ちそば」
午後2:00過ぎに麓の温泉街まで車で下りました。
「いせや食堂」といいう手打ちそばの食堂があったので入りました。メニューは「手うちそば(\900)」と「天もりそば(\1,500)」だけのようです。この地域特有の「裁ちそば」というそばです。ご主人が「大盛りにしてあげるよ!」とサービスしてくれました。とてもおいしかったです。
ふと見るとご主人とひげを生やした男性との写真が飾られてあります。写真の下に「伊勢正三」と書いてあります。とっさに、ミュージシャンの伊勢正三さんなのか、店が「いせや」なので御主人の名前なのか迷いました。御主人に尋ねるとやはり、音楽家の伊勢さんでした。釣りにいらしたときに食堂に立ち寄ったそうです。
(4)公衆浴場「弘法湯」
食後は「いせや食堂」の斜め前にある公衆浴場「弘法湯」(\200)で温泉につかりました。
まだ真昼間で誰も入っていなくて貸しきり状態です。湯温は適温で腰の痛みが少し和らぎました。
湯上りには持参した湿布を腰に貼りました。
(5)猿の親子&周辺集落
午後3:00時点で、釣り欲は満たされ、お腹は満腹となり、温泉につかってしまい、かなりまったりした状態になってしました。
年を取ったものです。これでは「おやじ」や「おっさん」みたいです。気を取り直して隣の舘岩川の支流を目指しました。
途中、猿の親子に遭遇しました。親猿のお尻にしがみついた小猿がかわいらしかったです。遠方からの撮影なので、トリミングと画像の拡大の結果、画質は不良です。
この界隈はとてものどかな風景です。
そばの花が白く咲いていました。稲穂は黄色に色付き、コスモスが咲き、秋の訪れを感じます。
茅葺屋根の民家も点在します。
(6)舘岩川支流ーその2
隣の支流を覗いてみました。
渓相は良いのですが、いかんせん有名河川です。最下流部を少し釣りましたが、魚のアタリは一回だけ。それも「ピシャ!」という超早出で、フライを嫌っているのが良く分かります。30分程度で終了。
車に戻る林道からふと見上げると、秋の空に雲がきれいに見えました。
(7)舘岩川C&R区間
午後5:00過ぎ、朝一で入った場所の下流部で川に下り、イブニングで大ヤマメを狙います。チビヤマメばかりがフライに反応します。真っ暗になる直前に中物ヤマメ(推定22~23cm)を一匹釣りあげて終了。
(8)釣りを終えて
温泉に入った時点で釣りを終了していれば、ゆとりある「大人」のフライマンの仲間入りができるのでしょう。
でも、今日はきれいな景色を見て、猿に遭遇し、おいしい蕎麦を食べて、昼間から温泉に入って・・・、良い「釣り旅」ができたと思います。
何よりも前半で一匹の大物(注)を手にできたことが、私の心にゆとりを与えてくれました。数でもサイズでもない、思い出に残る「納得の一匹」が出れば満喫できるのです。
なんて悟ったようなことを語っても、もし同行者がいて、そちらに尺上など釣られでもしたら、満足度はかなり低下してしまうでしょう。ゆとりなんてものも消え去ってしまいます。釣り人の心理なんてそんなもんだと思います。
(注)私の中で大物とは、イワナ28cm以上、ヤマメ27cm以上と勝手に決めています。
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