宝永山
2014.9.27
荒涼とした風景。
富士山の富士宮登山口のある新五合目から、宝永山へプチ登山に行きました。
宝永4年(1707年)に噴火した、すり鉢型の宝永火口の南東端に突き出たピークが宝永山です。標高は2693mで、富士山でもっとも大きな側火山(寄生火山)だそうです。
これまで、宝永山なんて全く聞いたことありませんでした。ひょんなことから、その存在を知り、調べてみたら意外な穴場だということが分かりました。
標高2400の新五合目駐車場に午前7時前に到着。
快晴で、しかもほぼ無風。朝の気温は7℃でしたが、歩き出すと、日が当たっていることもあってポカポカしてきました。
新五合目からの眺め。
駿河湾に、富士市と富士宮の市街が一望できました。
反対を見上げれば、富士山ですね。
この辺り、ちょうど紅葉の見頃のようです。良い時期に来ることができました。
まずは、新五合目から新六合目を目指します。
ここで富士山に上がる登山道と、宝永山への道が分岐します。
眼下に広がるカラマツ林が色づくのは、まだこれから。10月中旬から11月初めらしいです。
少し進むと宝永火口が現れ、目指す宝永山の頂が見えてきました。
ここから一度下って、上り坂をテクテクと上がって行きます。
この区間に広がる草の紅葉はまさに見頃で、色鮮やかでした。
辺り一面の金色という紅葉ではありませんが、溶岩地帯に点在した草が色づく様もなかなか綺麗ですね。
ここからの上り、結構大変でした。
傾斜がきついこともありますが、それよりも地面がジャリジャリしていて歩きにくかったです。前へ進もうとして足を踏み出すと、後ろに下がってしまうので、なかなか進みません。
ずっと先が見えていても、近いようでなかなか辿りつかないので、精神的にもなかなか進まない気がしました。
途中で出会った初老の男性から聞いた話では、火口部の崩落は続いているのだとか。岩の間や地面にしみ込んだ水が凍って膨張して崩れるそうです。
尾根に上がると、完全に雲の上。
ここまで来れば山頂はすぐそこです。
そして、宝永山山頂に到着しました。
散歩気分で気軽に歩いて来ましたが、標高2700m弱ですから結構な高所です。
周囲にに遮るものが何もなくて、普段は風が強い場所のようですが、今日は限りなく無風に近い状態で幸運でした。
眼下には芦ノ湖が見えました。
来た道を引き返します。
再び火口付近の紅葉を眺めながら歩きます。
改めて、綺麗ですね。
宝永山を後にし、新六合目に向かいます。
ここで、家族皆で冷えたラムネを飲みました。ラムネ一本200円、4人で800円。
近所の小金井公園の売店でもラムネ一本150円するので、山の上の割には安く感じました。
新六合目から新五合目の駐車場へは、すぐ着きました。
気軽に富士登山”気分”を味わうことが出来て楽しかったです。
新5合目の駐車場には何度も行ったことがあるので懐かしい風景です。
天気に恵まれて草紅葉が綺麗だし最高の景色ですね。
火山礫の登山道の辛さ、よく分かりますよ。富士登山はこの火山礫で泣かされます。
投稿: 240G | 2014年9月28日 (日) 09時14分
240Gさん、
富士宮口には初めて行きました。
富士山の光景は独特で、日本離れした荒涼とした感じは素晴らしいですね。
いずれは富士山に登ってみたいと思いますが、世界遺産ブームが一段落してからになりそうです。
投稿: A | 2014年9月28日 (日) 19時38分