杤尾又温泉(自在館)
久しぶりの秘湯巡り、1泊2日の温泉旅行に出かけて来ました。
今回選んだ場所は、新潟県魚沼の山間にひっそり佇む”杤尾又温泉”。
宿泊は、渡り廊下を渡って左手奥にある(上の写真には写っていません)大正時代から続く建物を予約しました。
玄関をくぐって、チェックインを済ませ、客室に向かいます。
本館から大正棟に向かう渡り廊下に足を踏み入れた瞬間からテンション上がりました。
渡り廊下のガラス窓越しに見て、廊下に灯りが灯っている3階に向かいます。
この過度に演出されていない自然なレトロ感、大好きです。
部屋番69の部屋へ、
散らかる前に部屋の写真を撮っておくのは毎度のこと。
ふた間のシンプルな客室。
古いけど清潔で、安心しました。
ちなみに、エアコン、液晶TV、WiFi完備です。
秋から春先にかけては出るようですね。
使用法は分かっています。
荷物を置いたら、早速建物探訪を開始。
まずは今回泊まった部屋のある大正の建物の3階から、
宿泊部屋前の長い廊下です。
床板がてかっているのがいい感じ。
非常口の案内の左手には階下への階段があり、奥に炊事場がありました。
電子レンジやガスコンロがあり、現在も利用されているようです。
階段を下って2階の廊下はこんな感じ。
床には赤い絨毯が敷いてあって、また違った雰囲気でした。
続いて本館に向かいます。
渡り廊下を越えると、普通な感じの館内になります。
この先は本館の宿泊棟なので足を踏み入れませんでした。
階段を下って、ロビーに向かいます。
どくだみ茶、麦茶、レモン温泉水、冷やされたラジウム温泉水、コーヒーマシンに、エスプレッソマシン、そしてお茶菓子など、充実しています。
その隣にある談話室、その向かいの売店スペースなど。
写真は多いのですが、ここまでサッと回っただけで、時間にすればごく短時間です。
夕飯前までに、温泉に浸かります。
”奥の湯”、”上の湯”、”下の湯”の3つの大浴場、
”たぬきの湯”、”うさぎの湯”、”うけづの湯”の3ヶ所の貸切湯がありました。
初日は”奥の湯”と”下の湯”が女性、”上の湯”が男性用、翌日はその逆。
貸切風呂は1回40分の予約制で、台帳に早い順に申し込みます。
まずは”上の湯”へ。
ぬる湯なので1回に浸かる時間は長いです。
本を持ち込んでいる人、ペットボトルを持ち込んでいる人、皆無口でただじっと湯につかっていました。
夕飯までに2回浸かりました。
そしてお酒、
”秘湯を守る会”限定という”秘湯ビール”
最近できたのでしょうか?
秘湯をの会の温泉宿に泊まるのは久しぶりなので分かりませんが、ラベルを見たら秋田で作られているみたいです。
地元の酒、”緑川”(だったかな?)
食事もお酒も美味しかったです。
食べ終わる頃には、食堂はガランとなっていました。
食後は夜景撮影へ、
暗い方が雰囲気良いですね。
続いて夜の大正棟内部も、
とても良い雰囲気でした。
貸切風呂へ、
まずは21:00からの”うさぎの湯”へ
加温してあるので、じきに汗が噴き出してくるので、長風呂はできません。
貸切時間の40分なんて浸かっていられません。
ちょうど良い時間?/温度?設定だと納得しました。
そして、22:20からの”うけづの湯”へ
こちらは半露天で、外の涼しい空気が心地よく感じました。
そして、朝風呂に備えて眠りに入ります。
部屋の前に並んだ2組の履物、
決して、不倫温泉旅行、などではございません。
子供達は家で留守番の、ただの家族旅行です。
朝風呂に備えて、眠りに就きました。
そして日付が変わって、午前4時半過ぎ、
4:40から”たぬきの湯”浸かりました。
サッと浸かって、5:00から入浴可能な大浴場へ向かいました。
前日とは男湯と女湯が入れ代わっています。
その名の通り、下へ下へと下った先にありました。
結論として、この”下の湯”が一番風情を感じさせる秘湯らしい湯船でした。
(撮影禁止の張り紙が張ってあったので、写真なし)
朝5時から広い湯船を貸切状態で一人占め、6時を過ぎるとボチボチ人がやって来始めました。
結局6時半まで、ウトウトしながら長湯しました。
朝食前に、”奥の湯”に入ってみましたが、ここは明るいタイル張りの浴場で、秘湯の風情ゼロ。
部屋に戻って朝寝していると、ゴロゴロ雷鳴がとどろき、ザーッと雨が降り始めました。
屋根に叩きつける雨の音の激しさに、この日計画していた八海山登山の中止を決めました。
朝食は午前8時から、
ごはん3杯も食べました。
正面の席は一人旅の方々の席。
ざっと見た限り、一人旅と思わしき客が7名いました。
一人旅に優しい宿のようです。
食後にロビーでコーヒーを飲んだ後、部屋に戻りながら、朝の大正棟内を探索しました。
登山の予定がなくなったので、チェックアウトの11時までまったり過ごすことにして、この後”下の湯”に1時間浸かりました。
朝一の貸切風呂の20分、続いて早朝の”下に湯”に1時間半、朝食前に”奥の湯”に15分、そして朝食後に”下の湯”に1時間、2日目は計3時間も湯につかったことになります。
ぬる湯だからこそ可能なのでしょう。
チェックアウト後に周辺、といってもほとんど敷地ないっぽい感じでしたが、軽く散策してみました。
湯に浸かった時間は、我が半生で最大記録を達成。
1泊2日でしたが、プチ湯治気分を味わうことが出来ました。
ぬる湯に長湯、そしてラジウム泉の効能で、体調はともかく精神に作用して、最近のイライラ気分を和らげることが出来れば、幸いかな。
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